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2017年3月26日日曜日

ダーナ・オシー 第1回 製作開始、胴体、頭部、腕部

 昨年末から更新が滞っていたブログですが、久々の更新です。
 年明けから3ヶ月ほど経過し、昨年参加した千葉しぼり展示会にもエントリーを済ませ(今年のメインイベントの「全日本シネマ選手権」についてもいずれ描く予定です)ましたが、実は先月幕張メッセで開催されたワンダーフェスティバル2017冬に行ってきました。
 ガレージキットも買いましたが、実は一番のお目当てはディーラーの宮武神信捧団さんにゲストでいらっしゃる「ゴッド」宮武一貴先生に昨年作ったダンバイン2000年版を見て頂こうという事でした。
 宮武先生はブースにいらして、次から次へと訪れるファンとお話しされており、僕にも気さくに対応していただけました。
 僕が作ったダンバインを見ていただいて、疑問だったポイント等を教えて頂いたり、その他のデザインについてもいろいろ話してくださいました。
 その中で、雑誌等のインタビューでも時々仰っているんですが、「オーラバトラーは腰が無い」というお話についても話していただきました。
 僕は腰が無いというのは昆虫の様に頭、胸、腹と別れていて、ボディは2ブロックになってるという意味だと思っていたのですが、本当は完全な1ブロック構成なんだそうで、オーラバトラーを作る際に、どこまでヒーローメカを小型化できるかと富野監督と打ち合わせした時に考えたそうですが、アニメーターが芝居を付けにくいと言う事で、仕方なく腰の括れを付けたそうです。
 実はその話が出た時に、僕が「そういえばダーナもボディが1ブロックですね」と言ったところ、先生は「ああ、あれはカミキリムシだからね」と仰っていました。
 その話を聞くと妙に制作意欲がわいてきて(以前からやろうとは思っていたのですが)製作にこぎつける事となりました。
 そんな訳で自室の積の中から1箱取り出し↓
  ボックスアートは上田信先生によるもので、ダーナを木の陰から主人公のショウ・ザマが様子を伺っていると言う物
 劇中ではヒロインのマーベル・フローズンが操る味方機ですが、この非常に悪者っぽいスタイリングから、上田先生に敵方機としてのオーダーが出たんじゃないかと憶測しています。
 ちょっときつめにパースが効いていて、尚且つ色遣いもバランスが良く、僕の好きな一枚です。
 さて、早速キットを仮組してみます。↓


 箱絵や設定画に比べるとすこし小さく纏まった感じですが、中々悪くないと思います。
そして、こっちが湖川友謙先生がクリンナップした設定画↓
ただし、実は僕が作りたいのは宮武先生の手による準備稿バージョンです。↓
この絵の中の左端の物を作ろうと思います。
 前述のようにカミキリムシが直立したような異形が特徴です。
 決定稿の腕が人間と同様左右に展開しているのに対してほぼ前方に出ていて、成程昆虫が直立した感じになっています。
 また、手が極めて特徴的で、宮武先生は「指が5本あるし、物を2方向で掴む様に描いたんだけど、アニメーターに表現しにくいと言われて直されちゃったんだよ」と仰っていました。
 手の形状に沿ってソードも文字通りの三日月の様な独特なデザインです。

 とにかくこのスタイリングを再現する為、肩の開口部を前面に広げ、後ろはパテで埋めるようにしてみます。↓
 顔はデザインに倣って後頭部をザクのように盛り上げ、クチバシは下に向くように切り込みを入れつつプラ板を挟んで角度を付けました。
 また、股関節も形状が少し異なるので、キットの脚の付け根を削って薄手のプラ板を貼ります。(ここは後で開口して関節を仕込むつもり)
 ここではまだボディの頭を垂れた感じが出てないので襟周りにエポキシパテを盛って形を整えてみました。↓
  ボールジョイントでの接続ですが、ボールの位置はこんな感じで前方ギリギリに斜めに接続しています。↓
  襟周りにパテを盛ってみて気付いたのですが、妙に虫っぽくなってきたので、後頭部をパテで拡大して、上を向いた時に隙間がなくなるようにしてみたところ、本当に昆虫の様な感じになってきました。↓
 先生の言葉通り、まさしくカミキリムシです。
 ダンバイン2000の時もそうでしたが、宮武先生のメカは立体化していると時々こういう発見をすることが有り、この瞬間は最高の楽しみです。

 そして腕部
 キットでは肘関節部分で曲がる方向が途中で変わるアレンジ(この方が人間的なポーズを取りやすいためだと思います)がされていますが、これをデザイン準拠に直し、各関節部はいつもお世話になってるコトブキヤのボールジョイントのランナーのT字型部分を使ってヒンジに換装して、半後ハメ的な構造にしています。
 バラすとこんな感じ。↓


 前腕は関節仕込みに伴って上下左右に2mm程度プラ板を挟んでボリュームアップしています。
 肩の軸はボールジョイントのボールに3mm穴をあけて、T字ランナーが刺さるようにしています。
 現状までを組み立てるとこんな感じ。↓

  人間的だったタイミングが抜けて異形感が出てきました。
 それと蛇足ですが、顔もエポパテで作り直しています。↓
 思ったより形が出来てきている感じです。

2016年12月16日金曜日

REN_Wさんのブログをリンクに追加しました

 先月の千葉しぼりの会でご一緒したREN_Wさんのブログと相互リンクさせていただきました。
 タイトルは REN_Wの玩具箱 です。


 こちらのダンバイン&ドラムロのヴィネットを製作された方です。
 貴重なオーラモデラー仲間が増えました!
 今後ともよろしくお願いします。

2016年11月27日日曜日

ダンバイン2000年版 第23回 定点写真

 ダンバイン2000年型がようやく完成したので、定点写真で振り返りたいと思います。
2014.8.24
  ベースになるMGダンバインの仮組
 基本形は悪くないですが、デザインがかなり違うので前途多難な感じはしていました。

 8.31 
  とにかく先ずは一番違う胴体を何とかするべく、上半身を切った貼ったして、木工用エポキシパテを盛り付けました。

9.14
  盛り付けた上半身を削って一先ず形にしてみました。
 この頃からポーズを取り始めます。

9.23
 地味ですが、腕の付け根周りを中心に形状を修正しています。

10.5
  宮武氏のメモ書きに基づいて上半身のエッグシェル構造を強調し、上腕もデザイン画稿に倣って盛り上げました。

10.13
  前腕にロール軸を追加したのに伴って接続部が不自然にならないように整形しました。

10.26
  別で製作していたコンバーターを接続しました。
 肩の形状変更にも手を付けました。

11.2
  関節を作り替えています。
 この関節は後に作り直しになりました。

11.9
  華奢だったキットの拳を作り直しました。

11.16
  肩、胴体、太腿の整形を行いました。

11.24
  膝周りの整形をしました。

12.7
  プリュウムの取付を始めました。

2015.2.8
  プリュウムをとりつけました。
 後に全交換になりました。

12.20
大分開いてしまいました。
11月に宮武氏の個展に行って、いろいろ気付くことが有ったので、大きく修正を始めました。

12.23
  頭部、上半身、太腿の形状等、大幅に変更をしています。

12.31
 脛の形状を大きく変更しました。

1.24
  頭部にダブルシェブロン、ソードの鍔など手を入れました。

2.14
  関節部のディテールに手を入れ始めました。

2.28
 膝と肘の関節を変更しました。

3.27
  関節の作り込み、ワイヤークローの形状変更、オーラショットを作りました。

4.10
  見えにくいんですが、コンバーターのエアインテークの作り直し、脚部のエッジを付けました。

8.29
  この頃から形状確認の為に捨てサフを使い始めました。

9.18
 スジ彫りとアキレス腱、肩と太腿の突起に手を付けました。

10.9
  股間ブロックにダブルシェブロン、上腕のバルジに手を付けました。

10.10
 膝下にもバルジを付けました。

10.16
 脛のダブルシェブロン、、悪部関節の整形を進めました。

10.25
 下地の黒サフを吹きました。

10.30
 基本塗装完了
ほぼこの状態で展示会に行きました。

11.23
プリュウムを作り直して完成です。

 長かったけれど楽しい作業でした。

ダンバイン2000年版 第22回 各部ディテール、関節部、翅、塗装、つまり完成

 4月から製作日記が滞っていたダンバイン2000年型の現状です。
 前回11月13日の日記にも出ていますが、完成しています。↓
ツイッターには製作状況をちょこちょこアップしていましたが、千葉しぼり展示会に間に合わせる為に、ブログにアップするのを敬遠していました。
 とにかく4月にアップした後しばらくはプロメウスに専念しておりまして、再開した時点の8月29日はこんな感じ↓
 これが各部にディテールを入れる直前の状態で、肩と太腿のアニメではピンクになる突起部分や、上腕部のバルジと股間と脛のダブルシェブロン、アキレス腱部分のフィンの様なパーツを付けます。
 太腿周りなんですが、突起の他に大きな障壁として、遠景のディテールが有ります。
 今回は大きなプロポーション変更に伴って完全に潰してしまったので、どうしようか悩みましたが、結局該当部分に円定規を当ててニードルでケガき、その後はナイフで一皮剥くように削り込みました。↓
 ペーパーを当ててもディテールが潰れるだけなので、精度を出すのに大分苦労しました。

 それと共に腿と肩にエポキシパテを盛りつけて突起の整形の準備↓

 以前に1/72ダンバインを作った時もそうでしたが、あらかじめアタリを取ったのですが、前後、左右でシンメトリーを取りながら盛り付けるのが意外と難しく、削ってる途中でも何度か盛り直しを行っています。

 それから上腕のバルジと言うか力瘤↓

 やっぱりエポキシパテで盛り付け→削り 
 こっちは突起に比べると割とすんなり形が出ました。

 それから、方法が見つからず敬遠していた脚部の太めのスジ彫り↓
 結局何度か削っては埋めを繰り返しましたが、カッターで切り込んだ後で、先端が湾曲したメスの様な形状のダイヤモンドやすりを当てて、スジ彫りを拡大しました。
 この頃同時にコンバーターのインテークも開口しています。↓
 こっちもカッターで削って埋めてを繰り返しましたが、底の平面部分を綺麗に仕上げるのがかなり難関でした。
 一旦外せるようにして、裏からプラ板等を当てられるようにしておけば上手くいったかもしれません。

 それから肘、膝の関節部の処理とアキレス腱↓



 オーラバトラーの関節はチューブ状のパーツで覆われている処理が多いのですが、このダンバイン2000の場合は宮武氏お得意の蛇腹風処理になっています。
 ここもエポパテの削り出し
 アキレス腱も同様ですが、やすりを掛けるのに、前述の湾曲したダイヤモンドやすりで何とか手が入った感じです。
 つまりこの頃は来る日も来る日もエポパテを盛って削って埋めてまた削ってを繰り返していました。

 それから股間と脛、そしてソードのダブルシェブロン↓


 いずれも0.3mmプラ板を切り出して貼り付けていますが、下側のシェブロンを少し狭く、鋭角にするとカッコいいようです。
 そのつもりでプラ板を切り出して貼るのですが、貼り付け面の曲線のせいか、中々イメージ通りに行かないもので、結局貼った後にいろいろ整形しました。
 本体の工作としてはこんな感じですが、今までエポパテやら元のプラやらが同じパーツ内に混在していたので、ペーパーを当てると歪になって言ったりと、苦労しました。

 そして塗装になります。
 ダンバイン2000はモデルグラフィックスの2000年9月号に掲載されたものですが、同号の宮武氏のインタビューの中でカラーリングについて「オーラバトラーはメタリックだと思う」という記述が有り、同号に掲載された谷明氏の作例もメタリックで塗装されていました。
 また、昨年11月に横須賀で開催された宮武氏の個展に行った際に、ご本人の描いたイラストが有り、谷氏の作例とほぼ同様の配色がなされていたので、今回それに倣い、本体シルバー、シェブロンは青、突起類と目を黄色で行きます。
 手と足もシルバーのようですが、アクセントが欲しかったので、今回はグレーに振りました。
 また、関節部は白っぽいのですが、配色の中で赤みが足りないと感じたので、茶色にすることにしました。
 と言う訳で本体はシルバーなので、下地は黒で↓
 胸のオーラ感応ウィンドは後で黒を残したいので、この時点でマスキングしています。
 また、眼は黒の下に白を入れてからこの時点でマスキングしています。
 そして一通り色を乗せたのがこれ↓


 本体はシルバーですが、アニメのすみれ色の雰囲気を残したかったので、上にクレオスのアメジストパープル、つまり紫のパールをかけています。
 光の反射によって紫が出るのですが、写真では難しいですね。
 眼は黄色を基調にしたいわゆる宝石塗で透明感を表現しました。
 また、突起類の黄色は金色に、シェブロンのブルーもメタリック系にしています。
 やっぱり差し色もメタリックにしないと釣り合わないと思ったからです。
 また、前述のとおり、赤みが足りないので、関節部の他にウィンドのハイライトにも赤を配しました。
 色を置いてみると思ったより華やかで、自画自賛なんですが一瞬見とれてしまいました。
 
 そして、今回は展示会に出品するので、台座を作りました。↓
 台座自体はデコパージュの台に水性ステンとニスで仕上げた物で、一本の木はシタデルウッズから一本持ってきました。
 葉っぱはキットの物ではいかにもゲーム用なので、フォーリッジクラスターを瞬着で接着しました。
 以前に作った時は木工ボンドを使いましたが、瞬着の方がずっと簡単でした。
 接着した後に色を乗せて調子を合わせています。
 地面は森の中をイメージして落ち葉系のフロックを使います。
 木が一本だけで開けているので、草を生やしてもいいかもしれませんが、森の中だと草が生えている所は殆ど見受けられないので、草は一切はやしていません。

 それから、8枚のプリュウムですが、展示会では前の日記のとおり全部が取り付けられなかったので、重量軽減の為に塩ビ板から削りなおしました。↓

 製作法は、材質以外は以前の日記のとおりです。
 8枚を取り付けたのがこんな感じ↓
 満足いかない部分も残っては居ますが、これでようやく完成です。

 いつかは作ろうと思って製作を始めて2年半ほど掛かってしまいましたが、ようやく完成しました。
 ちょっと寂しい気もします。