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2017年7月17日月曜日

ダーナ・オシー 第4回 プリュウム、膝裏カバー他

 前回の更新から一月程たちましたが、ダーナ・オシーは現在こんな感じです。
前回からここまでの経過を書いていきます。
 先ず取り付けたコンバーターに「ゴッド」宮武先生の画稿に倣って片側二本づつのリブをエポパテでつけました。


この時同時にコンバーター天面にあるベクターノズル後端もキットではほぼ切り立った形なのに対して画稿では天面が長いので、プラ板を貼り足して削り込んでみました。

 それからオーラバトラーでは避けて通れない背中のプリュウム(設定的には「オーラウィング」ですが、宮武神信捧者である僕は宮武先生の使う「プリュウム」を使います)
 以前1/72ダンバインズワァースの時にはキットのパーツをそのまま使っていたのですが、昨年ダンバイン2000の時にはキットとは全く違う形状の物が8枚も必要だった為、塩ビ板から削り出しました。
その際に8枚、その後作り直して都合16枚も作ったので、作り方は完全に把握した為、今回も完全に新造しました



 作り方はダンバイン2000と同じで、資料を基に原寸スケッチを作成します。
 透明な塩ビ板に書き写すので、スケッチは片側だけで大丈夫です。
 資料は今回スズメバチをアレンジしています。

  透明の塩ビ板にスケッチの翅脈(しみゃく)をマーカーで写し取ります。
  先程書いたように先程書いたように塩ビ板は透明なので、裏表で移せば左右対称にトレース出来ます。

 その後超音波カッターで切り出し(超音波カッターは高価ですが、こういった生物的な曲線を切り出すには便利です。普通のカッターでもできるはできると思います)リューターで一室づつ削ってパターンを付けていきます。
 この際マーカーを付けていない側から削ると、裏側の時にマーカーが残るのでスムーズです。
  各室の峰は残しますが、元々そんなにカッチリしたものではないし(本物の虫でも左右で翅脈が違ったりします)あまり気負わなくても良いみたいです。
 峰はなるべく細く残した方がらしく仕上がると思います。
 削った後で残ったマーカーにペーパーを当てて完成です。

 次に「ゴッド」宮武先生の画稿にしかないパーツですが、膝関節後側のカバーを作ります。
 ヒートプレスにしたものかと悩んでいましたが、結局手慣れたエポキシパテを縄文土器の様に手捻りで作り、後で削ることにしました。
 何度か盛り削りして、表側の形が出来た後で裏側をリューターで削り込んだ後本体に取り付けました。
 接続方法は画稿とは違うようですが、脹脛部分に2㎜丸棒で差込んで塗装後に接着できるようにします。
 エポパテで作ったせいでカバーに厚みが有るのが幸いして丸棒ががっちり接着できました。

 それからこれはやや蛇足なのですが、背中の外殻はカミキリムシのイメージで甲虫の前翅状になっているんですが、ちょっとふざけてカミキリムシ等の甲虫の特徴をエポパテで再現してみました。


 また、先程のカバーは形を整えた後、コンバーターと同じく、画稿に従ってリブを付けています。
 独特な形状の手は盛り削りを繰り返していますが、形が決まるのはまだかかりそうです。



 もうちょっとです。
 出来れば後一週間くらいで完成させたいですね

2017年6月18日日曜日

ジグ・マック第1回、酒餅G7参加、関節製作等

 前回は千葉しぼりについて書きましたが、昨年もう一つ参加したコンペ模型イベントが酒餅です。
 これはネット参加型の旧キットコンペで、昨年は1/100プロメウスで参加しました。
 そして今年も開催していただけると言う事で早速参加表明をさせていただきました。
 今年も先年に続いてウォーカーマシンにしようかと思いましたが、ちょっと風を吹きまわして最近押し入れから発掘された「伝説巨神イデオン」の異星人バッフ・クランが操る巨大重機動メカ1/600ジグ・マックを作ることにしました。
 
  イデオンのプラモデルはアオシマから発売されていましたが、TV放送当時は各アイテムのスケールがバラバラでした。
 今考えると商品化しやすいサイズで製品を作って後付けでスケールを当て嵌めたのかな?と思っています。
 しかし低視聴率から番組打切り、その後「機動戦士ガンダム」ブームの勢いをかって奇跡的な劇場版製作となった際に、アオシマは艦艇等を除いたほぼ全アイテムを1/600の統一スケールを出すと言う快挙(暴挙)に出ました。
 このジグ・マックもその際にキット化された物で、パーツ組み替えではありますが、巡航形態も再現できます。(説明書には「飛行姿勢」と有りますが、劇中では変形する事も無く飛行してます)
  イデオンのデザインはダンプ、装甲車、バスが合体して町の平和を守るという企画から出たもので、総監督の富野喜幸氏が「これは第6文明人の遺跡です」と大胆に丸ごと設定を変えてしまいました。(漫画等ではスポンサーを騙したと脚色されていますが、実際には「でなきゃどうするんですか?こんな酷いデザイン!」とちゃんと喧嘩を売ったと聞いています)
 そしてそれに伴い敵の設定も根本的に変わり、バッフ・クラン(「バッフ族」と言う意味なので「地球人」よりは「日本人」に近い言葉なんじゃないかと思っています)という斬新な設定の敵が登場し、彼らが操る重機動メカも設定されました。
 デザインは非常にユニークな物ばかりで、その殆どが富野監督のスケッチをクリンナップしたもので、当のジグ・マックもスケッチ段階であらかた完成しています。
 ジグ・マックは番組中盤から登場するバッフ・クランの主力となる重機動メカで、サイズも巨神イデオンに迫る99mと大変巨大なもので、そのあたりの巨大感が表現できるといいな~と思っています。
 そこでようやく製作ですが、まず仮組してみました。
  スタイルそのものは悪くない、というか良いとか悪いとか一概に言えないデザインです。
 目?の部分は設定画と形状が違いますが、これはこれで独特の色気が有って良いと思います。
 可動範囲はそこそこと言う感じですが、膝の曲がり角が浅く、ダイナミックなポーズは難しいです。
 と言う訳で、手を付けたのが脇の下のバルジ
 キットでは軸受パーツの為にバルジが有りますが、デザイン画では頭、胸、肩が一体化した最上段の円盤の底面は円盤状になっていてバルジは有りません。
 そこで1.2㎜プラ板を貼り込んで塞いでしまいます。
  そして上面には肩を収める大きなバルジが有りますが、型抜きの関係か、形状が少し違うので、エポキシパテを盛って整形します。
 ついでに削り込んだ脇の下にもパテ盛り
 各関節は旧来の挟み込み関節なので、へたり防止も兼ねてポリキャップやABSボールジョイント等を仕込みつつ後ハメ加工を施します。
 肩はボールジョイント、肘、手首はポリキャップ、爪はABSランナーという形にしました。
  膝はパーツの干渉部を削り込んでやると深く曲がるようになりました。
  脚の裾部分は99mという大きさを考えるとキットのまま塞がっているのはスケール感が無いと思い完全開口し、それに合わせ足首ははなり大規模にいじりました。
  開口した裾の中と元の軸部分、そして靴部分も別パーツ化してボールジョイントを使って横方向のスイングを追加しています。

腰は本来巡航形態に変形するためのジョイントが有るのですが、製作中に壊しちゃったのでABSジョイントを組み合わせてフォローしましたが、焦ってフォローしたせいで結構大きな穴をあけてしまいました。
 そんな訳でとりあえず全身の関節が出来ました。
 箱絵と同じポーズが取れるようになりました。
 それと「目?」の部分ですが、これがバッフ・クランのメカの共通の記号で、光るピンク色の物体が流動的な斑点を形成するという独特の意匠です。
 イデオンのSF考証はスタジオぬえの代表でもある脚本家の松崎健一先生が担当していますが、バッフ・クランは人類に比べてバイオテクノロジーが非常に進んでおり(テレパシーを使う微生物を閉じ込め、光速を超えて敵の位置を発信する生体発信機等)これもそう言った物ではないかと思います。
 おそらくはスクリーンの裏に群体の特殊な微生物を封入したマルチセンサーみたいなもんじゃないかと思います。
 キットではこの模様が凹凸で表現されていますが、僕は塗装で表現することにして、平らに削っています。
  関節が出来たら今度はディテールですが、頭部(肩?)のアンテナと胴体前後に3門ずつ、型6門の荷粒子砲(ガンダムのメガ粒子砲みたいなもの)をキットのパーツの代わりに2㎜プラ丸棒に砲門を開口して取り付けました。(円柱を出すのが簡単な為です)
 付けてみたは良いのですが、どうもポジションが左右対称じゃないんですよね。
 確認したらパーツの取付位置が本当に偏ってました。
 一瞬そういう設定なのかと勘違いしそうでしたが、やはり左右対称が正しいようです。
  結局2㎜角棒で穴を塞いで砲門の取付位置を開けなおして再接着しました。

 それからアンテナですが、先端をシャープにする為、先端を一度切り落として1㎜角棒を接着、後で削ります。
 頭部のコックピット、というか艦橋部分は、パーツが上下一発抜きの為、窓周りの上側の庇が有りません。
 そこで0.5㎜プラ板を細切りにして鉢巻上に接着し
  後で削り込んでシャープな庇を作れました。
 この感覚を解りやすくするためにプライザーの1/500フィギュアを買ってきました。
 実はジグ・マックより値段が高いのですが、これでスケール感を掴みやすくなります。
 こうするとアンテナが厚みだけで1m近くあることがわかります。
 こうなると各所のディテールにもそれなりの意識が必要になります。
 と言う訳で股間の推進器(劇中でイデオンに逆水平で切断されるシーンがバンクでよく使われ、俗に「去勢」と言われます)にディテールを追加しました。
 工作自体はプラパイプの組み合わせで行いました。
 股間の他に2段目の円盤の底面周囲にも楕円状の凹ディテールが存在するので、これも推進器か姿勢制御装置とみてプラパイプを付けてみました。
 そして大穴を開けてしまった穴のフォロー
 前よりはマシなようです。
 最後に足の裏にはヒケ隠し、平面出しを兼ねて0.5㎜プラ板を貼りつけました。
 ディテールを追加するつもりですがあんまりガンダムっぽいのも嫌なので、もうちょっと考えます。
 そんなこんなで現状の全身像はこんな感じです。
 いつもはあまり作らないスケールですが、フィギュアを介して大きさが解ってくると表現方法も見えてきそうです。

2017年6月4日日曜日

ディオラマ「怪獣殿下(仮)」第1回 構想、ゴモラ、ウルトラマン

 昨年11月に開催された第3回千葉しぼり展示会は、様々な大作やモデラーさん達と出会い、僕の模型生活に大きな影響を与えました。
 そして今年も10月28日に第4回展示会が開催されることが発表されております。
 前回は「旧キット選手権」というお題でしたが、今回のお題は「全日本シネマ選手権」
 と言う物で、映画に出てきたシーンやイメージをディオラマやヴィネットで再現しようと言う物です。
 エントリーは3月に済ませてネタを探していたのですが、GWに中古キットを探しに行ったのが契機になりました。
 漁ってきたキットとは1984年にバンダイから発売されたThe特撮collectionシリーズから発売された1/350古代怪獣ゴモラ
 The特撮collectionシリーズが発売されたのは、平成ゴジラシリーズに繫がる1984年の「ゴジラ」
 の発表と共に怪獣ブームを盛り上げるべく発売されたゴジラやウルトラマンの怪獣を中心にラインナップしたシリーズです。
 僕も当時結構買いました。
 で、ゴモラは初代「ウルトラマン」全39話の中で唯一26,27話の前後編のEP「怪獣殿下」でウルトラマンを苦しめた大怪獣です。
 「ウルトラマンってTV番組じゃん!大丈夫なの?」と思ったので一応調べたのですが、1967年に「長篇怪獣映画 ウルトラマン」という劇場作品にちゃんとゴモラ共々出演していました。
 「怪獣殿下」はウルトラマンの中でも最もメジャーなEPではありますが、一応粗筋としましては、南の孤島ジョンスン島で発見された古代の恐竜の生き残りである古代怪獣ゴモラを1970年に開催される大阪万博に出展すべく、麻酔で眠らせ捕獲、われらが科学特捜隊(科特隊)が空輸を試みるも日本上空で麻酔が切れてやむなく六甲山に投下。
 落下のショックで狂暴化したゴモラが科特隊やウルトラマンと大阪を舞台に死闘を演じつつ、遂に大阪城で葬られるというストーリーで、今考えるとゴモラにとっては実に可愛そうな話です。
 で、ゴモラが活躍するシーンとしては
1.ジョンスン島での捕獲シーン
2.投下された六甲山
3.地中から現れてウルトラマンと最初の対戦となる大阪近郊の造成地(ロケは千里ニュータウンだそうです)
4.大阪市内での戦い
5.大阪城でのウルトラマンとの決戦
と言う事で、ディオラマとしてはやはりウルトラマンと絡めたいので、そうなると舞台は3の造成地と5の大阪城となります。
 大阪城はロケーション的にも派手だし大阪城も童友社から同スケールのキットが出ていますが、実はゴモラは4の大阪市内の戦いで科特隊の攻撃により最大の武器である尻尾を切断されている為、あまりゴモラに見せ場が有りません。
 今でこそウルトラマンシリーズの主役は、ヒーローであるウルトラマン本人ですが、初作のウルトラマンではユニークな怪獣が毎週魅力一杯に暴れまわり、にっちもさっちも行かなくなった所で地味なハヤタ隊員がウルトラマンに変身して怪獣をぶっ殺すというパターンになっており、あくまでも主役は怪獣なんです。
 その為ソースとしては毎週サラッと怪獣をぶっ殺すウルトラマンがゴモラの尻尾攻撃にタジタジになって倒せずに全編が終了するという、おそらく当時では驚きの結末だった4の造成地の戦いを再現したいと思います。
 そして、ゴモラと合わせるべく探し回って中野のまんだらけで捕獲したウルトラマン
 ウルトラマンは元々仏像がモチーフになっているとはいえ、ちょっと飛鳥仏を思わせる佇まいです。 
 で、造成地の戦いはこんな感じ
あのウルトラマンがゴモラの素早く強力な尻尾攻撃の前に必殺技のスペシウム光線を撃ちこめずに苦戦しています。
 ちょっと面白いのは優勢に見えるゴモラが画面左の下手で、苦戦するウルトラマンが上手に陣取っています。
 光線の発射で優劣が逆転するという状況を現しているんでしょうか?

 そんな訳で自分なりにイメージボードを描いてみました。
  ちょっと下手くそですが、ウルトラマンは一生懸命発射体制を取ろうと焦っている感じ。
 ゴモラの方は体をひねって攻撃を繰り出す瞬間のイメージで行きたいです。
 バックの建築現場や造成地の道路、電柱などは少し上手側に寄せて構図が安定しすぎない感じで行こうと思います。
 ウルトラマンはもうちょっとポーズを研究してこんな感じ
  左足はバランスが取りきれずに足の裏を接地出来ていません。
 各関節を鋸で切って貼り合わせてみます


表情はついたけれど、手は固い感じなので、作り直さなきゃダメだと思います。
とりあえず関節の隙間ににエポパテを盛っています。
 作る方向性としてはゴモラもそうですが、放送当時の着ぐるみのイメージを壊さない範囲で生き物的なリアリティを与えたいと思っています。
 ウルトラマンについては、あの個性的なデザインと色使いから、普通の生物にはとても思えませんが、画面上の着ぐるみの皺みたいな物は再現せず「そういう体の物」というイメージでまとめたいと思います。

 ゴモラの方はウルトラマン以上に着ぐるみの制約が大きいので、もう少し大胆にアレンジを入れます。
肩は恐竜らしくもっと前に、脚はもう少し長くして脹脛や踝を見せたいと思っています。
 また、前足と後ろ足で指の数が違う(前5本、後ろ3本)ので、前足の親指をイグアノドンの様な蹴爪とし、脚には内側にゴジラの様な親指を強引にくっつける事にしました。
 まずは関節で鋸をいれポーズ変更
  この写真では見えませんが、下顎は閉じるつもりだったので切飛ばしました。
 そこにエポパテで肉付け
  手と肘の蹴爪はこの時にプラ棒を差しています。
 これでもポーズに動きが足りないように感じたので胴体、尻尾にさらにプラ板を挟んで延長+捻りを入れました
  その後膝下を延長し、スケッチに合った親指を追加しつ足を甲高にしています。

  着ぐるみはしょうがないのですが、甲が高くないと状態の体重が指に伝わらず、動きに説得力が出ません。
 イメージ的には熊と象の脚を参考にしました。
  地味ですが、動かす直前の右足は足の裏が見えるので、こちらもパテを盛って凹凸を付けています
  顔はゴモラのセクシーポイントでありながらキットでは今一再現出来ていなかった左右に伸びる三日月型の角の前方への反りを後に切り込み+プラ板の楔で再現しました。
下顎は予定通りエポパテで、眼窩は後で眼を再現する為彫り込んでいます。
両者を対峙させると今のところこんな感じです