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2017年6月4日日曜日

ディオラマ「怪獣殿下(仮)」第1回 構想、ゴモラ、ウルトラマン

 昨年11月に開催された第3回千葉しぼり展示会は、様々な大作やモデラーさん達と出会い、僕の模型生活に大きな影響を与えました。
 そして今年も10月28日に第4回展示会が開催されることが発表されております。
 前回は「旧キット選手権」というお題でしたが、今回のお題は「全日本シネマ選手権」
 と言う物で、映画に出てきたシーンやイメージをディオラマやヴィネットで再現しようと言う物です。
 エントリーは3月に済ませてネタを探していたのですが、GWに中古キットを探しに行ったのが契機になりました。
 漁ってきたキットとは1984年にバンダイから発売されたThe特撮collectionシリーズから発売された1/350古代怪獣ゴモラ
 The特撮collectionシリーズが発売されたのは、平成ゴジラシリーズに繫がる1984年の「ゴジラ」
 の発表と共に怪獣ブームを盛り上げるべく発売されたゴジラやウルトラマンの怪獣を中心にラインナップしたシリーズです。
 僕も当時結構買いました。
 で、ゴモラは初代「ウルトラマン」全39話の中で唯一26,27話の前後編のEP「怪獣殿下」でウルトラマンを苦しめた大怪獣です。
 「ウルトラマンってTV番組じゃん!大丈夫なの?」と思ったので一応調べたのですが、1967年に「長篇怪獣映画 ウルトラマン」という劇場作品にちゃんとゴモラ共々出演していました。
 「怪獣殿下」はウルトラマンの中でも最もメジャーなEPではありますが、一応粗筋としましては、南の孤島ジョンスン島で発見された古代の恐竜の生き残りである古代怪獣ゴモラを1970年に開催される大阪万博に出展すべく、麻酔で眠らせ捕獲、われらが科学特捜隊(科特隊)が空輸を試みるも日本上空で麻酔が切れてやむなく六甲山に投下。
 落下のショックで狂暴化したゴモラが科特隊やウルトラマンと大阪を舞台に死闘を演じつつ、遂に大阪城で葬られるというストーリーで、今考えるとゴモラにとっては実に可愛そうな話です。
 で、ゴモラが活躍するシーンとしては
1.ジョンスン島での捕獲シーン
2.投下された六甲山
3.地中から現れてウルトラマンと最初の対戦となる大阪近郊の造成地(ロケは千里ニュータウンだそうです)
4.大阪市内での戦い
5.大阪城でのウルトラマンとの決戦
と言う事で、ディオラマとしてはやはりウルトラマンと絡めたいので、そうなると舞台は3の造成地と5の大阪城となります。
 大阪城はロケーション的にも派手だし大阪城も童友社から同スケールのキットが出ていますが、実はゴモラは4の大阪市内の戦いで科特隊の攻撃により最大の武器である尻尾を切断されている為、あまりゴモラに見せ場が有りません。
 今でこそウルトラマンシリーズの主役は、ヒーローであるウルトラマン本人ですが、初作のウルトラマンではユニークな怪獣が毎週魅力一杯に暴れまわり、にっちもさっちも行かなくなった所で地味なハヤタ隊員がウルトラマンに変身して怪獣をぶっ殺すというパターンになっており、あくまでも主役は怪獣なんです。
 その為ソースとしては毎週サラッと怪獣をぶっ殺すウルトラマンがゴモラの尻尾攻撃にタジタジになって倒せずに全編が終了するという、おそらく当時では驚きの結末だった4の造成地の戦いを再現したいと思います。
 そして、ゴモラと合わせるべく探し回って中野のまんだらけで捕獲したウルトラマン
 ウルトラマンは元々仏像がモチーフになっているとはいえ、ちょっと飛鳥仏を思わせる佇まいです。 
 で、造成地の戦いはこんな感じ
あのウルトラマンがゴモラの素早く強力な尻尾攻撃の前に必殺技のスペシウム光線を撃ちこめずに苦戦しています。
 ちょっと面白いのは優勢に見えるゴモラが画面左の下手で、苦戦するウルトラマンが上手に陣取っています。
 光線の発射で優劣が逆転するという状況を現しているんでしょうか?

 そんな訳で自分なりにイメージボードを描いてみました。
  ちょっと下手くそですが、ウルトラマンは一生懸命発射体制を取ろうと焦っている感じ。
 ゴモラの方は体をひねって攻撃を繰り出す瞬間のイメージで行きたいです。
 バックの建築現場や造成地の道路、電柱などは少し上手側に寄せて構図が安定しすぎない感じで行こうと思います。
 ウルトラマンはもうちょっとポーズを研究してこんな感じ
  左足はバランスが取りきれずに足の裏を接地出来ていません。
 各関節を鋸で切って貼り合わせてみます


表情はついたけれど、手は固い感じなので、作り直さなきゃダメだと思います。
とりあえず関節の隙間ににエポパテを盛っています。
 作る方向性としてはゴモラもそうですが、放送当時の着ぐるみのイメージを壊さない範囲で生き物的なリアリティを与えたいと思っています。
 ウルトラマンについては、あの個性的なデザインと色使いから、普通の生物にはとても思えませんが、画面上の着ぐるみの皺みたいな物は再現せず「そういう体の物」というイメージでまとめたいと思います。

 ゴモラの方はウルトラマン以上に着ぐるみの制約が大きいので、もう少し大胆にアレンジを入れます。
肩は恐竜らしくもっと前に、脚はもう少し長くして脹脛や踝を見せたいと思っています。
 また、前足と後ろ足で指の数が違う(前5本、後ろ3本)ので、前足の親指をイグアノドンの様な蹴爪とし、脚には内側にゴジラの様な親指を強引にくっつける事にしました。
 まずは関節で鋸をいれポーズ変更
  この写真では見えませんが、下顎は閉じるつもりだったので切飛ばしました。
 そこにエポパテで肉付け
  手と肘の蹴爪はこの時にプラ棒を差しています。
 これでもポーズに動きが足りないように感じたので胴体、尻尾にさらにプラ板を挟んで延長+捻りを入れました
  その後膝下を延長し、スケッチに合った親指を追加しつ足を甲高にしています。

  着ぐるみはしょうがないのですが、甲が高くないと状態の体重が指に伝わらず、動きに説得力が出ません。
 イメージ的には熊と象の脚を参考にしました。
  地味ですが、動かす直前の右足は足の裏が見えるので、こちらもパテを盛って凹凸を付けています
  顔はゴモラのセクシーポイントでありながらキットでは今一再現出来ていなかった左右に伸びる三日月型の角の前方への反りを後に切り込み+プラ板の楔で再現しました。
下顎は予定通りエポパテで、眼窩は後で眼を再現する為彫り込んでいます。
両者を対峙させると今のところこんな感じです

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